ときめきを今ここに

胸の高鳴りは君のせい

「MyGirl」で頭を巡った妄想

 

 

今回のアルバム、『DEAR.』に収録されたユニット曲 My Girl は、2人の男が1人の女、sheを取り合うという曲ですが、その3人の背景を私なりに考えてみました。

 

…考えてみた、というより歌詞の一部分を切り取って、巡りに巡らせたただの妄想です。たまに歌詞と合わない部分がありますが、妄想なので温かい目で見守っていただけると幸いです。

 

 

 

初めに、山田くんはsheの同級生。それなりに仲も良く、二人で話す事も多々有るが、密かに積もる山田くんの一方的な想いはsheには届いていない。

 

そして有岡くんは、sheのお兄ちゃん。可愛い妹を独り占めしたい気持ちが募るが、兄妹という関係が邪魔して想いを伝えられない。

 

歌詞の順番が少し前後しますが、伝えたいことは変わらないので、大目に見てやってください……

 

 

 

 

まず最初に

山田「なんて言おうともなんにも変わらないさ」

この歌詞は有岡くんへの挑発と考えます。【どんなに好きな想いが強くても、伝えようとも、兄妹という関係は変わらない(だからさっさと身を引け)】と言う。

 

そこで2番の冒頭の歌詞に

有岡『You know そんな言葉いくら並べて Can't you see?変わりはしない』

そしてこの歌詞は山田くんへの返信と考えます。【お前がなんと言おうと、俺が好きな気持ちは変わらないよ。わかんないの?】とこれまた挑発に挑発で返す有岡くん。

 

 

そして1番で注目したいポイントは

"my love"

という表現です。これ以前にも以降にもこの言葉は一度しか出てきません。

兄妹という関係である有岡くんとは違って、本当の「愛」を伝えられる山田くんの最大限の表現。「私の愛しい人」くらいの意味でしょうか。

 

山田くんの歌詞には

「そばにいたい」「守りたい」「一目見た時から気持ちは揺るがない」

と素直な表現が多いところから、素直にsheに恋をする、でも叶わない、叶えようとすることを躊躇するちょっぴり切ない青春のような恋が歌われています。

 

一方有岡くんの歌詞からは

『彼女と僕の間を Can't you see? 邪魔はできない』『僕達は離れない』

と、一見有岡くんが優勢のように見えますが、兄妹という侵されない、侵してはいけない関係、恋人という関係ではなく、兄妹関係で離れない、という悲しい現実が表れてるように感じます。叶わない恋。叶えてはいけない恋。

 

そしてサビ前の

有岡『あの眩しい笑顔をただみているだけなんてできないから』

この歌詞は、同じ家に住んでるからこそ、一緒に笑い合って可愛い笑顔を見ることはできるが、抱きしめることも、キスをすることも、自分の想いを伝えることですらできない苦悩の表れと捉えます。

 

そしてそれぞれの悩みを抱えてサビに突入。2人が「引き寄せたい」『離しはしない』と両者譲らない様子が見られます。

 

有岡くんの歌詞に頻繁に出てくる、

『僕達は変わらない』

という言葉。

良い意味では、【山田くんとは違い、近い距離でsheを守れる優越感】

一方悪い意味では、【距離は近いが、絶対に交わってはいけない関係。越えてはいけない一線のある関係】

 

そして有岡くんとsheを兄妹関係に結びつける最大のポイント。

"my girl"   "my baby"

とsheの事を呼んでいたのに、突然

"僕のlady"

 と呼びます。

妹を「一人の女」として見ている有岡くんの姿。ここに兄妹という関係性を感じました。

 

 

そして2人が1人ずつ言う、

「『僕だけを見て』」

有岡くんからは、どうかお願いだから俺の方を振り向いてくれ、という思い。

山田くんからは、優しく甘い声で、「俺のところにおいで?」という誘い。

 

最後はどちらのものになったかはわからないまま終わり迎えます。

 

 

ここからは完全なる私の妄想です。さらに温かい目で見てやって下さい。

 

 

結局有岡くんは、愛しい愛しいshe、である妹に想いを伝えずに終わります。このまま近い距離でsheを何もせずにいる事は無理だと感じた有岡くんは、少しsheに対して素っ気なく対応をし始めます。その我慢が積もりに積もって、自分の気持ちも知らずに話し掛けてくるsheに苛立ちを感じてしまい、強い口調で当たってしまいます。『本当はこんなつもりじゃないのに…』『ただ好きなだけなのに、兄妹という関係が邪魔をして想いも伝えられない』と悩みに悩んでしまう有岡くん。

そして何故か冷たくなったお兄ちゃんからの言葉に傷ついたsheの元に山田くんがやって来ます。有岡くんの妹への気持ちを知っている山田くんは自分はずるい男だと思いながらも、悲しんで弱っているsheの弱みに付け込んで、今まで以上に親密な仲になります。

そしてsheは悩みがあれば山田くんへ、山田くんは黙って聞いて慰めて、優しさで包み込む関係へ。

有岡くんとsheが気まずい関係になってから長い時間が経ち、sheの心の痛みも薄れてきた頃に、山田くんがsheに告白をします。辛い時支えてくれた大切な存在である山田くんからの告白を快く承諾し晴れて2人は付き合うことができました。

その事実を知った有岡くんは悲しげな笑顔でsheに『よかったな。』というセリフを言った後その場を去ります。

 

 

 

有岡くんの悲しい結末で終わるこのお話、そんな妄想がMyGirlを聴いた時に思いつきました。誰かこの映画作ってくれません?

 

 

 

 

色々なMyGirlの解釈がある中で、こんな聴き方をしてみれば新たな楽しみ方、そして今まで見つけられなかった事を発見したりできるかもしれません。

 

 

長々読んで頂きありがとうございました!